昨日の毎日新聞の記事を受けて、あの限られた紙幅の内容だけでは、セカイカメラ等のAR系のアプリケーションと比べてどこに新規性があるのか、という疑問を当然持たれると思います。
そこで、デモビデオとともに、Locoscapeのインタフェースの特徴について説明しておきたいと思います。
前提として、現在地周辺の情報を見るためには、ARのように目に見える範囲だけでなく、もう少し広い範囲(徒歩圏、500m〜1km)程度の情報が見たいとします。その場合、現状では平面の地図が使われていますが、ケータイなどの限られた画面サイズでは、ズームイン/ズームアウト/スクロールを繰り返さなければならず、面倒です。
下の図に、Locoscapeの概念図を示します。
向けた方角の情報を表示することは、これまでのARやレーダー型の地図でもやっていることです。Locoscapeでは、平たくしているか/縦にしているか、という回転も見ています。完全に平たくしていると俯瞰の地図になり、やや立てると現在地周辺へズーム・イン、さらに立てていくとズームした状態のまま遠方へスクロールします。この端末の動きは、人は遠くを見る時に視線を上げるという観察に基づいています。
このようにすることで、
- まず全体の地図を見る
- 次に、その中の部分をより詳細に拡大してみる
ことが、端末の傾きだけでスムーズに行えます。
方向だけでなく距離も入力して、ARでは難しい少し離れた地点も簡単に見られることが、Locoscapeならではの新規性です。
普通に2DのGoogle Mapの方が、圧倒的に視認性がいい。
なんで、あんな持ち上げ記事を書かせる必要があったのか、やっぱり理解できません。。。
2Dの地図の視認性については確かに最適解とは思ってません。3Dの地形・建物データだとより良いと思ってます。
操作性の部分にポイントがあるので、ビデオ、ましてテキストでは伝わりにくい部分もあるでしょうね。
記事は僕が“書かせた”わけじゃありませんからねえ。。
まあ、GoogleMapのほうが便利でしょうね。
人が求めるものと自分が作りたいものは違うのはよくあることです。
ビジネス人ならともかく、研究者ならそれでもいいんじゃないですかね。