2011年:モバイル/ソーシャル/ロケーションを超えて

初詣
去年の初めにはどうやら時空がゆがんだようで、当ブログにも10年後のアクティビティポートフォリオが混入してしまったようでしたが、幸いなことに大きなタイムパラドックスも起こらず、歴史は粛々と進展したようです。

本エントリーは年初に書いていたのですが、 @Doubles9124 君主催の新年会の話の中でいろいろと考えさせられたり、CESでのいろいろな製品発表などを追っていたこともあり、遅くなってしまいました。

2020年のメディアの世界へ向けた昨年の動きを受けて、2011年のITはどこへ向かっていくのか、その中で私達はどんな動きをしようとしているのか?端的にいうならば、これまでインターネットにアップロードされなかった、個人のリアルなコンテクストのストリームがますますアップロードされるようになり、そのデータを元にした新しいサービスが実現するでしょう。以下に、詳細を記してみます。 Continue reading “2011年:モバイル/ソーシャル/ロケーションを超えて”

もう、ドラえもんは、いないんだ。だから、強くならなきゃ。

この日がそう遠くないことはわかっていた。それでも、いざその日が来ると、ジョブズとAppleにまつわるすべての思い出が胸をかけめぐる。 Continue reading “もう、ドラえもんは、いないんだ。だから、強くならなきゃ。”

2011年から2012年へ:共感のテクノロジー

3月11日の午後、僕は胸を希望で躍らせていました。8年に渡る研究の成果を初めて具現化させた、スマートフォン向けのサービス「domo」を発表するために、テキサスのオースティンで開催される一大イベントSXSW 2011へ参加するため、成田空港から飛び立とうとしていました。自分が完成させた初めての本格的な製品。それを持って、Twitterやfoursquareが有名になった場所へ向かおうとしていたのです。 Continue reading “2011年から2012年へ:共感のテクノロジー”

About

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「この犬の中身を作るよ」

Studio+iが立ち上がったきっかけは、六本木ヒルズのメンバーの二人が初めて出会った日のこんなやり取りでした。一人は慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで都市を研究し、もう一人は同キャンパスでモバイル機器のインタフェースを研究していました。都市研究側は秋葉原の地域情報化プロジェクトで、システムを作る技術者を探していました。インタフェース研究者は自分のシステムを街中へ展開するためのフィールドを探していました。

そこから生まれたのが、ここHOREアキバです。

その出会いをきっかけに、他の大学関係者やデザイナー、企業、地域とのコラボレーションを通じて、生活空間に情報技術を活用する様々なプロジェクトが生まれてきました。私たちは、その中で、自分たちのコミュニティの取り組みを一つの旗の下に展開していくことにしました。

それがStudio+iです。

+iという名前は、information technology, internet, interactionといった新たなテクノロジーを、既存の空間に融合させていくという私たちの取り組みを示しています。iはまたeyeでもあり、人々の行動や考え方を観察し、デザインに応用するというあり方を示しています。

私たちはまだ実際のスタジオを持っているわけではありませんが、このウェブサイトを拠点に、今後も空間と情報を融合するプロジェクトや研究を行っていきます。

世界が愛でいっぱいになるように、という願いを込めて。
2007/10/10 Studio+i代表 児玉 哲彦