Text SFC ORF 2008-1 客として訪れて

2008/11/23 | 児玉 哲彦 | [] [] []

母校慶應SFCが毎年主催する、Open Research Forum (ORF) 2008を見に行く。客として見に行くのは初めてのことだ。学生のころは、来たお客さんによく「学生は楽しそうでうらやましい」という感想をもらったが、その立場に立ってみると同じ感想を持つ。懐かしい顔ぶれがそっているせいもあるが、それ以上にいきいきと解説をする学生たちに元気をもらう。

エクストリームとしての大学

今年のテーマは「Clash of Extremes」。去年は「Towards Extremes」で、大学の研究活動は社会におけるメインストリームから外れた、エクストリームであるべきと説く。今年はそうしたエクストリームな研究活動が、ORFという場を通じてぶつかり合うことで、さらなる創造を目指す。

大学はそのような自由な創造性の発露の場であるべきだが、自分の好みとして言えばプラクティカルなものが好きだ。だから大学を出た。ただ、大学の生み出す創造的な成果が、どのようにすれば社会へもっと還元されうるのか、という問題はある。SFCでいえばKeio Innovation & Entrepreneurship Platform 研究コンソーシアム(旧SIV)の活動などはその一環だ。

刺激的なインタラクションデザインを生み出し続ける田中浩也先生も、同様の問題意識を持っているらしく、デザインエンジニアという職能を、例えばウェブデザイナーのように新しい職能として世の中に広めている最中だと言っていた。ただ、ウェブの場合でも“デザイナーが一般化した”のではなくて“ウェブが一般化した”のであって、問題はやはりアウトプットをいかに社会の中にインプリメンテーションしていけるかにかかっている。

そのような意味で、これからSFCのような尖った研究活動をしている研究機関の目指すべき道は、一層のソーシャル・インプリメンテーション(社会への実装)だという思いを新たにした。

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