暦本純一先生講義

SonyCSL / 東大情報学環教授の暦本純一先生の講義を聴きました。

モバイルでの拡張現実感(AR)やマルチコンピュータ・アプローチ、PlaceEngineなど、業績の数々に改めて感銘を受けました。

これからのUIを考える上で特に示唆的だったのが、マウスのようなこれまでのUIは硬くて、確実で、論理的なstoneだった。一方で、これからのUIは、柔らかくて、曖昧で、感情を伝える、skinになる、というお話。例えばiPhoneのマルチタッチなどはその好例でしょう。

2008年を振り返って

金融危機の下、世界の先行きが不透明な中、気付けば2008年ももう終わりです。ITの世界にも、自分自身にとっても、変化の大きな年でした。

今年の出来事の中で、気になったものを挙げてみたいと思います。 Continue reading “2008年を振り返って”

iThoughts -iPhoneでマインドマップ-

iThoughtsアイコンモバイル情報機器は、スケジュールやアドレス管理など、個人の情報管理(PIM)に有効です。しかし、メモを書いたり、アイデアをまとめたりするなどの情報の整理を行おうとすると、なかなか難しい。そのような、より不定形な情報を扱う際には、項目を自由にレイアウトしたり関連付けをして、マインドマップを作成することが有効です。が、モバイル情報機器では画面サイズや操作性の制約があり、これまでは結局紙のノートやラップトップを用いていました。

しかし、ついにiPhoneで使える優れたマインドマップ作成ツールを見つけました。それが、ここで紹介するiThoughtsです。 Continue reading “iThoughts -iPhoneでマインドマップ-“

みんなでAndroid Dev Phone 1を買おう

Android Dev Phone 1
Android Dev Phone 1
Googleは、モバイル市場への尖兵として、Androidプラットホームを開発しました。現在、アメリカにおいてHTCから1機種(T-mobile G1)が発売されています。

iPhoneなどのスマートフォンと直接競合しますが、大きなアドバンテージはとてもオープンな開発環境が提供されていることです。SDKは誰でもダウンロードして利用でき、アプリケーションを公開するためのデベロッパー登録も面倒な審査はありません。また、多くのプログラマが慣れ親しんでいるJavaでコーディングできます。GPSや加速度計、電子コンパスなど、自分の研究に必要なセンサー情報に自由にアクセスできます。

開発を行おうと思えば、実機を用いたくなるのが人情ですが、日本ではまだAndroidケータイが発売されていません。今回、Googleから、開発者向けにSIMロックフリーのAndroid Dev Phone 1が発売されたので、早速購入してみました。 Continue reading “みんなでAndroid Dev Phone 1を買おう”

リニューアルしたSFCのサイトが“アマチュア”であると思う理由

SFCのウェブサイトリニューアルについてのエントリーに対して、コメント欄およびはてブで幾つかご意見をいただきました。ありがとうございます。

その後、担当の先生から丁寧なお返事をいただきました。アクセシビリティ向上のために当座および今後の対応を行っていくとのことでしたので、あまり時間をおかずに改善はされるのではないかと思います。

一方、メールの文面に舌足らずな面もあったので、当該のサイトについて“アマチュア”と書いた意図、および意思決定プロセスについて明らかにしてほしい旨お願いした理由について、もう少し説明したいと思います。 Continue reading “リニューアルしたSFCのサイトが“アマチュア”であると思う理由”