三浦半島東端の観音崎に位置する美術館です。山本理顕による建築は山と海に挟まれた周辺環境とうまく調和し、館内も柔らかな自然光が作品を彩ります。また山歩きもとても気持ちいいです。
地元に住んでいた、週刊新潮の表紙画家の谷内六郎の作品を集めた別館が見所です。郷愁を誘うだけでない、味のある絵と文章が綴られています。
Studio+i is a community of designers, researchers and engineers who are working on the integration of information technology to the architecture, city, and the society.
2002年以来開催されている横浜トリエンナーレ。3年に一度、みなとみらい地域一帯が、まるごと現代美術の祭典を繰り広げます。今回のテーマはタイムクレヴァス。時の裂け目、といった意味でしょうか。その主題に沿ってなのか、過去の作品、および映像作品が非常に多いのが今回の特徴です。
その中でも、バイオレントでグロテスクなR-15作品も多い。連休で来ていた家族連れは戸惑っていたよう。
アートの一つの役割は、我々の常識を揺さぶり、世界の深淵を覗かせることです。その意味では、今回のトリエンナーレは、不穏さや落ち着かなさに見るものを誘ってくれます。ですが、今は我々の置かれた世界があちこちで裂け目を生じさせている。こんな時代には、本当はその裂け目を埋めるような表現が求められているように思います。
以下、気になった作品など。