暦本純一先生講義

SonyCSL / 東大情報学環教授の暦本純一先生の講義を聴きました。

モバイルでの拡張現実感(AR)やマルチコンピュータ・アプローチ、PlaceEngineなど、業績の数々に改めて感銘を受けました。

これからのUIを考える上で特に示唆的だったのが、マウスのようなこれまでのUIは硬くて、確実で、論理的なstoneだった。一方で、これからのUIは、柔らかくて、曖昧で、感情を伝える、skinになる、というお話。例えばiPhoneのマルチタッチなどはその好例でしょう。

電機メーカーがコンシューマ映像機器から撤退する日

CATVセットトップボックス リモコン
CATVセットトップボックス リモコン

2011年のアナログ地上波停波を控え、家で使っていたケーブルテレビもデジタルへの切り替えが必要となりました。そこでハイビジョン録画機能付きのセットトップボックスに切り替えましたが、ソースの切り替え、3ケタのチャンネル入力、録画予約など、戸惑うことばかりです。

映像メディアがデジタル化することによって新たな利便性が期待されたにも関わらず、実際にはこれまで簡単だったことがより難しくなってしまった場合が多く、インタフェース研究者として残念でなりません。 Continue reading “電機メーカーがコンシューマ映像機器から撤退する日”

空間情報はウェブ以前のインターネットのような状況

1992年ごろのインターネットには、すでに10万台を超えるホストコンピュータが接続されており、様々なファイルやドキュメント、データベースなどのコンテンツを提供していました。しかしそれらのオンライン・コンテンツの検索およびアクセスは困難でした。広くコンテンツを共有するためには、ニュースグループのメッセージなどを通じてファイルの在り処を告知する、Gopherという検索システムでファイルを検索する、といった手間のかかる作業が必要でした。

すべてを変えたのは、ご存知の通りウェブであり、ブラウザです。ハイパーリンクによる情報の構造化、およびNCSA Mosaicの優れたポイント&クリックの操作性によって、インターネットに分散した多用なコンテンツのファウンダビリティが劇的に向上しました。

話は変わって現在、位置に対応付けられた空間情報コンテンツが注目を集めています。 Continue reading “空間情報はウェブ以前のインターネットのような状況”

時間展:空間から時間へ〜新しいデザインの発想

大学時代に在席していた慶應SFCの安村研究室では、毎年成果発表の展示会を行っていました。これまでは家、電車、カフェ、おしゃれと来て、今年のテーマはこれまでの空間を離れて時間です。

時間展は11日からで、過去最大の作品数となりそうです。僕は13日(土)に行く予定です。

2008年9月11日 (木) 〜 13日 (土)
Gallery Casa Tana