インタラクション・デザイナーのジレンマ:デザインは減点法

QWERTYキーボード私たちが普段使っているキーボードの配列は、左上からのキーの並びにちなんでQWERTY配列と呼ばれています。この配列の起源は古く、タイプライターの時代までさかのぼります。

このQWERTY配列、よく考えてみると母音の位置などもばらばらで、とても覚えやすい/打ちやすいとはいえません。タイプライターがなぜこのような配列になっていたかというと、タイプライターの個々のキーは打つと動いて文字を刻印するため、あまり早くタイプするとキーどうしが干渉してしまうため、わざとタイピングが遅くなるような配列になっているのです。

打ちやすさを考慮したDVORAKといった配列も提案されていますが、普及率は事実上ゼロです。タイプライターの時代の技術的な要請から使われるようになったQWERTY配列が、なぜ今日まで使われ続けているのでしょうか。 Continue reading “インタラクション・デザイナーのジレンマ:デザインは減点法”

HI2009 優秀プレゼンテーション賞

賞状

HI学会主催のヒューマンインタフェースシンポジウム2009(HI2009)にて、「Locoscape:モバイル端末の姿勢を用いて周辺情報をブラウズするインタフェース」と題して対話発表を行い、全53件の中から優秀プレゼンテーション賞に選ばれました。

ワイヤレスジャパン2009レポート

有明の空

日本最大のワイヤレス&モバイルの見本市、ワイヤレスジャパン2009を見てきました。

今回の見所は、やはりAndroidとARでした。一方でソフトバンクモバイルのブースがなく、iPhoneの出展がないのがやや寂しいです。 Continue reading “ワイヤレスジャパン2009レポート”

Locoscape(ロコスケープ)の新規性についての補足

昨日の毎日新聞の記事を受けて、あの限られた紙幅の内容だけでは、セカイカメラ等のAR系のアプリケーションと比べてどこに新規性があるのか、という疑問を当然持たれると思います。

そこで、デモビデオとともに、Locoscapeのインタフェースの特徴について説明しておきたいと思います。

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