横須賀美術館

横須賀美術館正面
野外彫刻

観音崎を見下ろして

三浦半島東端の観音崎に位置する美術館です。山本理顕による建築は山と海に挟まれた周辺環境とうまく調和し、館内も柔らかな自然光が作品を彩ります。また山歩きもとても気持ちいいです。

地元に住んでいた、週刊新潮の表紙画家の谷内六郎の作品を集めた別館が見所です。郷愁を誘うだけでない、味のある絵と文章が綴られています。

風景/記憶

僕は渋谷の街によく出ます。家から近いのもありますが、本当の理由は、セゾン文化の昔から、このとっ散らかった街ではいつも新しいコンテンツが出迎えてくれるからです。

この街には積み重なる歴史や一貫したコンセプトはなく、差異化のゲームによる飽くなき消費衝動の喚起のみがプログラミングされています。多くのコンテンツは渋谷に訪れたくなる魅力を与えていますが、消費されるペースも非常に早いため、ときに焼け野原から立ち上がった歴史無き街の空虚さも感じます。 Continue reading “風景/記憶”