加藤康祐さんET Luv.Lab.インタビュー


加藤康祐さんというウェブのプランナーとORF 2009のトークセッションをきっかけに知り合いになり、ちょくちょく食事したりお話しするようになりました。加藤さんはExperience Transportersというウェブ制作/ブランディング事業を個人で行われています。

Experience Transportersが最近立ち上げたプロジェクトとして、“「人がメディアになる時代」のInterview Site”をコンセプトに、「ET Luv.Lab.」というサイトが立ち上がりました。僕のインタビューも掲載していただきました。長文ですが、加藤さんはブログなどをみてもわかる通り文章力に長けた方で、最近考えていることを整理して文章化していただけたと思います。

もちろん僕以外にも加藤さんの周りのいろいろな面白い人のインタビューが随時掲載されていくので、ぜひチェックしてみてください。

謹賀新年2020:トランスペアレントソサエティーの10年

あけましておめでとうございます。

僕は、慶應SFCの3年生です。入学年度は2017年で、ログインはs17365akです。2012年にオープンした未来創造塾に住んでいて、今年は実家に帰らなかったのでそこからこのエントリーを書いています。

未来創造塾プロジェクトが始まってから10年が過ぎ、トランスペアレントソサエティーという言葉も新聞やテレビで普通に目にするようになりました。当時は先進的だったキャンパスのライフログのインフラも世の中で当たり前になってきました。そこで、10年後に向けたインフラを考えるプロジェクトに所属しています。2030年のキャンパスを考えるために、この10年間に起こったキャンパスライフの変化をまとめてみます。 Continue reading “謹賀新年2020:トランスペアレントソサエティーの10年”

学びのポートフォリオを作る

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上の写真は、アメリカに住んでいた頃の小学校のノートです。ノートといっても黒板を写すのではなく、作文や絵日記、写真などをまとめていきます。僕が越したのは幼稚園の上の方だったので、最初は英語に苦労しました。このノートをめくっていると、だんだん英語が使えるようになっていく過程がよくわかり、懐かしい気持ちになります。

このようなポートフォリオを用いた学習が、日本の小学校でも総合的な学習の時間において行われています。教科書の知識を覚えるだけではないプロジェクト学習の一環として、やはり一冊のポートフォリオを作り、成績もそのポートフォリオを通して付けられます。他にも、看護や医療の分野でも、ポートフォリオを用いた学習が注目されているようです。(たとえば鈴木敏恵さんによる取り組みなど。)

教育や看護のような人間を相手にする事柄は、元々数字でベンチマークするのに適していないのだと思います。ポートフォリオ学習が優れているのは、学習者が主体的に考えて取り組んだ内容を表現し、教える側がそのプロセスを評価できることです。また学習者自身も、ポートフォリオを通して自分の活動を振り返り、自分の成してきたことを確認できると同時に、どこへ向かっていくかを考えることができます。このように、表現することは、学んだことを身につけるうえで本来欠かせないものなのです。

そのような考えから、僕は今でも、このブログやiPhoneに入れたデモビデオをポートフォリオとして用いて、自分の成果を人に伝えています。コンピュータは、うまく使えば優れたポートフォリオを実現することができます。今はまだスキルや多くの手間を必要としますが、例えば小学生でも簡単に扱えるようなポートフォリオ学習システムができたら素晴らしいでしょう。