Silicon Valley Day 1:到着

5/19〜31の13日間、シリコンバレーを訪問しています。自分でも意外なことに初めてです。なにか今までは、まだ準備ができてないような、そのまま行ったら飲み込まれてしまいそうな気がして。博士号の取得を機に、来ることにしました。幸い、前から関心のある研究機関や企業、また今面白そうなベンチャーにいろいろとアポが取れ、お邪魔してきます。毎日が濃密になりそうなので、今回は(なるべく)即日更新の方向で行きます。 Continue reading “Silicon Valley Day 1:到着”

ソニーへのオープンレター:ユーザは情報機器のプラットフォーム価値を求めている

SONY

はじめに

本エントリーでは、これまでの研究、および多くのソニー製品を利用するユーザとして、ソニーの製品開発の現状について感じることを述べる。これはソニーの外からの一ユーザとしての視点に過ぎず、おそらく社内の皆様にとっては釈迦に説法であったり誤りと思われる内容も含んでいるであろう点をあらかじめお詫びしつつ、多くの優れた製品を生み出してきたソニーの事業の状況への、ユーザの視点からの意見を表明する。 Continue reading “ソニーへのオープンレター:ユーザは情報機器のプラットフォーム価値を求めている”

加藤康祐さんET Luv.Lab.インタビュー


加藤康祐さんというウェブのプランナーとORF 2009のトークセッションをきっかけに知り合いになり、ちょくちょく食事したりお話しするようになりました。加藤さんはExperience Transportersというウェブ制作/ブランディング事業を個人で行われています。

Experience Transportersが最近立ち上げたプロジェクトとして、“「人がメディアになる時代」のInterview Site”をコンセプトに、「ET Luv.Lab.」というサイトが立ち上がりました。僕のインタビューも掲載していただきました。長文ですが、加藤さんはブログなどをみてもわかる通り文章力に長けた方で、最近考えていることを整理して文章化していただけたと思います。

もちろん僕以外にも加藤さんの周りのいろいろな面白い人のインタビューが随時掲載されていくので、ぜひチェックしてみてください。

インタラクション・デザイナーのジレンマ:デザインは減点法

QWERTYキーボード私たちが普段使っているキーボードの配列は、左上からのキーの並びにちなんでQWERTY配列と呼ばれています。この配列の起源は古く、タイプライターの時代までさかのぼります。

このQWERTY配列、よく考えてみると母音の位置などもばらばらで、とても覚えやすい/打ちやすいとはいえません。タイプライターがなぜこのような配列になっていたかというと、タイプライターの個々のキーは打つと動いて文字を刻印するため、あまり早くタイプするとキーどうしが干渉してしまうため、わざとタイピングが遅くなるような配列になっているのです。

打ちやすさを考慮したDVORAKといった配列も提案されていますが、普及率は事実上ゼロです。タイプライターの時代の技術的な要請から使われるようになったQWERTY配列が、なぜ今日まで使われ続けているのでしょうか。 Continue reading “インタラクション・デザイナーのジレンマ:デザインは減点法”