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Text ユビキタスからEmbedded Webへ

2010/3/24 | 児玉 哲彦 | [] [] [] [] [] [] [] [] []

ユビキタスの父Mark Weiser

ユビキタスの課題

最近、ユビキタス・コンピューティングという言葉をメディア等で耳にしましたか?日本でも2000年頃からユビキタスの研究は盛り上がりを見せ、2004年から国のu-Japan政策も始まり、僕達のような研究者は盛んにその可能性を追求してきました。

その頃考えられていた、あらゆるデバイスがネットワークに繋がり、環境がインテリジェントに振る舞うといったような世界は、まだ実現していません。90年代に盛んに研究されたマルチタッチなどのナチュラルインタフェースが最近になってようやく実用化されたように、ユビキタスの研究成果も実用化されるまでにはもう少し時間がかかるのでしょう。

ただし、ユビキタス環境が実現するうえでは、二点ほど大きな課題があります。まず、すでに多くの人が利用しているPCやケータイを除くと、ネットワーク接続機能のあるデバイスは広く普及していません。ハードウェアのリプレースはコストがかさむため、ソフトウェアやサービスと比べて普及に時間がかかります。また、より根本的な問題として、ユビキタスによる利便性が多くの人にとってわかりにくく、そのコストを納得させられるようなものでなかったことが挙げられるでしょう。

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News 博士号(政策・メディア)取得

2010/3/3 | 児玉 哲彦 | [] [] [] [] []

本日3/3の慶應義塾大学 政策・メディア研究科 研究科委員会における可否投票の結果、正式に博士号(政策・メディア)を取得することができました。

博士論文のタイトルは「Mobile Reaching Out:モバイルデバイスの姿勢によって実空間の対象にアクセスするインタラクションデザイン手法の研究」です。

博士論文PDF

以下にアブストラクト全文を掲載します。

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Text ネットワーク化する家電―その成功のカギは?

2009/9/8 | 児玉 哲彦 | [] [] [] [] []

CNET Japan Innovation Conference 2009先月末にCNET Japanが主催したCNET Japan Innovation Conference 2009 ネットサービスで変革する情報機器・家電の世界(CJIC2009)に参加してきました。

ベンチャーの家電メーカーCerevoが開発中の、ネットワークサービスにリアルタイムにアップロードするカメラや、フリービットによるiPhoneをウェブサーバ化するServersManなど、各社の興味深い発表を見ることができました。

私たちユビキタス・コンピューティングの研究者は、ネットワーク化した情報家電による新しいサービスや付加価値を追い求めてきました。ですが、それらの成果が今一歩社会へ出ていかないという状況があります。その一方で、インターネットおよびウェブは生活のインフラとして着実に定着してきました。

一つの反省として、ユビキタス・コンピューティングはもっと今の現実のインターネットとの連携を指向するべきだと感じています。というのも、近年成功した情報家電は、基本的にネットワークサービスと連携するものだからです。

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Text 5年前を振り返り、5年後のユビキタスを妄想する

2009/7/3 | 児玉 哲彦 | [] [] [] []

情報家電とAndroid
5年前、近傍無線通信、大型タッチパネル、姿勢センサーを備えたスマートモバイルデバイスの登場を予想し、DataJockeyなどを作っていました。今や、iPhoneやAndroidケータイによって、そのような環境は現実のものとなりました。

しかし研究者というのは因果なもの、今度はこれからの5年間に起こる変化を考えていかなければなりません。恵太君上野君とメシを食いながら、そんな話をしていました。

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Text 日本建築学会 空間生命化デザインWG

2009/6/16 | 児玉 哲彦 | [] [] [] []

春にワークショップを開催した日本建築学会 情報システム技術委員会 空間生命化デザインWGの、今年度の活動が始まりました。

宇宙エレベーターのアニリール・セルカン先生、竹中工務店の石川さん、パナソニックの山本さんというとても強力な新規メンバーを新たに加え、今後二年間活動していきます。

建築の計画、構造、環境といった諸側面に対して、生命のアナロジーとして取り入れ、イノベーションの実現を目指すという、ある種大それた取り組みです。参加している研究者および事業者は、それぞれのアプローチで技術が実現する未来の環境作りに取り組んでいます。

建築の側から技術にアプローチする良さは、技術が自己目的化せず、社会の現実的なニーズや必要性を常に忘れないことです。今はまだニッチなコミュニティですが、未来の環境を志す人達の一つのハブになってきています。

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