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Text 明日の編集を担うもの

2010/7/26 | 児玉 哲彦 | [] [] [] [] [] [] [] [] []

iPad
僕は今iPadでこのエントリーを書いています。iPadはこのようなコンテンツの制作に使うこともできますが、やはり多くの場合にはコンテンツを消費する装置として用いられていることでしょう。こうしたタブレットコンピュータにおいて大きく期待されているコンテンツとして、電子書籍を挙げることができます。

出版業は、日本を含む多くの国においてネットの無料のコンテンツなどに押され、不況にあえいできました。紙の書籍に近いレイアウトと、課金を実現できるiPadのようなタブレットを、既存のノウハウやビジネスモデルを変えずにデジタル化による流通の拡大を実現する救世主のように捉えるむきもあります。一方ではAppleやAmazonのようなプレーヤが電子書籍によって既存の出版業を破壊するのではないかという危機感もあります。僕自身は、書籍の流通は今後かなりの割合がネットを通じて行われるようになると思いますが、以前のエントリー(マルチメディア2.0としての電子書籍に未来はあるか)で書いたように既存のパッケージによる出版はネットというメディアとの親和性が低く、ネットのコンテンツとしてはニッチにとどまると考えています。

ここで考えてみたいのが、編集という仕事についてです。メディアの文脈で編集といったとき、多くの人は出版における構成やレイアウトといった仕事を思い浮かべるでしょう。あるいは、映像をカットしてつなぐ作業のことだと思う人もいるでしょう。ですが、ネットにおける編集とはなんなのでしょうか?

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Text ユビキタスからEmbedded Webへ

2010/3/24 | 児玉 哲彦 | [] [] [] [] [] [] [] [] []

ユビキタスの父Mark Weiser

ユビキタスの課題

最近、ユビキタス・コンピューティングという言葉をメディア等で耳にしましたか?日本でも2000年頃からユビキタスの研究は盛り上がりを見せ、2004年から国のu-Japan政策も始まり、僕達のような研究者は盛んにその可能性を追求してきました。

その頃考えられていた、あらゆるデバイスがネットワークに繋がり、環境がインテリジェントに振る舞うといったような世界は、まだ実現していません。90年代に盛んに研究されたマルチタッチなどのナチュラルインタフェースが最近になってようやく実用化されたように、ユビキタスの研究成果も実用化されるまでにはもう少し時間がかかるのでしょう。

ただし、ユビキタス環境が実現するうえでは、二点ほど大きな課題があります。まず、すでに多くの人が利用しているPCやケータイを除くと、ネットワーク接続機能のあるデバイスは広く普及していません。ハードウェアのリプレースはコストがかさむため、ソフトウェアやサービスと比べて普及に時間がかかります。また、より根本的な問題として、ユビキタスによる利便性が多くの人にとってわかりにくく、そのコストを納得させられるようなものでなかったことが挙げられるでしょう。

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Text 加藤康祐さんET Luv.Lab.インタビュー

2010/3/10 | 児玉 哲彦 | [] [] [] [] [] []


加藤康祐さんというウェブのプランナーとORF 2009のトークセッションをきっかけに知り合いになり、ちょくちょく食事したりお話しするようになりました。加藤さんはExperience Transportersというウェブ制作/ブランディング事業を個人で行われています。

Experience Transportersが最近立ち上げたプロジェクトとして、“「人がメディアになる時代」のInterview Site”をコンセプトに、「ET Luv.Lab.」というサイトが立ち上がりました。僕のインタビューも掲載していただきました。長文ですが、加藤さんはブログなどをみてもわかる通り文章力に長けた方で、最近考えていることを整理して文章化していただけたと思います。

もちろん僕以外にも加藤さんの周りのいろいろな面白い人のインタビューが随時掲載されていくので、ぜひチェックしてみてください。

Text 2008年を振り返って

2008/12/31 | 児玉 哲彦 | [] [] [] [] [] [] [] [] [] []

金融危機の下、世界の先行きが不透明な中、気付けば2008年ももう終わりです。ITの世界にも、自分自身にとっても、変化の大きな年でした。

今年の出来事の中で、気になったものを挙げてみたいと思います。

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Text 空間情報はウェブ以前のインターネットのような状況

2008/12/29 | 児玉 哲彦 | [] [] [] []

1992年ごろのインターネットには、すでに10万台を超えるホストコンピュータが接続されており、様々なファイルやドキュメント、データベースなどのコンテンツを提供していました。しかしそれらのオンライン・コンテンツの検索およびアクセスは困難でした。広くコンテンツを共有するためには、ニュースグループのメッセージなどを通じてファイルの在り処を告知する、Gopherという検索システムでファイルを検索する、といった手間のかかる作業が必要でした。

すべてを変えたのは、ご存知の通りウェブであり、ブラウザです。ハイパーリンクによる情報の構造化、およびNCSA Mosaicの優れたポイント&クリックの操作性によって、インターネットに分散した多用なコンテンツのファウンダビリティが劇的に向上しました。

話は変わって現在、位置に対応付けられた空間情報コンテンツが注目を集めています。

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