» 2009 » 8月


Text この結果は「始まりの終わり」に過ぎない

2009/8/30 | 児玉 哲彦 | []

第二次世界大戦でイギリスを率いて勝利に導いたチャーチル首相は、北アフリカでのドイツ軍に対する勝利に酔う国民に対し、

これは終わりではない。終わりの始まりですらない。しかし、もしかしたら、始まりの終わりかもしれない。

という有名な演説を行いました。

今回の選挙での国民の選択は、民主党に対する積極的な支持ではなく、右肩上がりの経済成長の終焉に伴い、50年間続いた55年体制をようやく終わらせたに過ぎません。

民主党は、経済・労働・教育に関する構造改革戦略の不在、トップの金銭疑惑、安全保障に関する党内および社民党との不一致、新人議員の大量当選による党内政治力学の揺らぎなど、あらゆる問題を抱えたまま政権運営を行うことになります。衆院の2/3を上回る勢力が必ずしも安定した政権運営を実現しないことは、いみじくも自公政権が証明してくれました。

ただし、今回の選挙をきっかけに日本の政治は大きく動きました。そして、この変化の風は後戻りすることなく、さらなる変化をもたらす「始まりの終わり」となるでしょう。

Text 学びのポートフォリオを作る

2009/8/3 | 児玉 哲彦 | [] [] []

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上の写真は、アメリカに住んでいた頃の小学校のノートです。ノートといっても黒板を写すのではなく、作文や絵日記、写真などをまとめていきます。僕が越したのは幼稚園の上の方だったので、最初は英語に苦労しました。このノートをめくっていると、だんだん英語が使えるようになっていく過程がよくわかり、懐かしい気持ちになります。

このようなポートフォリオを用いた学習が、日本の小学校でも総合的な学習の時間において行われています。教科書の知識を覚えるだけではないプロジェクト学習の一環として、やはり一冊のポートフォリオを作り、成績もそのポートフォリオを通して付けられます。他にも、看護や医療の分野でも、ポートフォリオを用いた学習が注目されているようです。(たとえば鈴木敏恵さんによる取り組みなど。)

教育や看護のような人間を相手にする事柄は、元々数字でベンチマークするのに適していないのだと思います。ポートフォリオ学習が優れているのは、学習者が主体的に考えて取り組んだ内容を表現し、教える側がそのプロセスを評価できることです。また学習者自身も、ポートフォリオを通して自分の活動を振り返り、自分の成してきたことを確認できると同時に、どこへ向かっていくかを考えることができます。このように、表現することは、学んだことを身につけるうえで本来欠かせないものなのです。

そのような考えから、僕は今でも、このブログやiPhoneに入れたデモビデオをポートフォリオとして用いて、自分の成果を人に伝えています。コンピュータは、うまく使えば優れたポートフォリオを実現することができます。今はまだスキルや多くの手間を必要としますが、例えば小学生でも簡単に扱えるようなポートフォリオ学習システムができたら素晴らしいでしょう。