2009年を振り返って1:AndroidとモバイルARとLocoscape

今年は、会社を辞めて大学に戻るところから始まりました。ほとんどゼロというかマイナスからスタートした一年でしたが、結果的にはこれまでで一番生産性の高い年になったので驚いています。今年の活動や出来事をまとめてみようと思います。 Continue reading “2009年を振り返って1:AndroidとモバイルARとLocoscape”

SFC ORF 2009開催 Twitter連動企画についてなど

23日、24日の2日間に渡ってSFCのOpen Research Forum(ORF) 2009が開催されました。今年も多くの方々にご来場いただき、まことにありがとうございました。 Continue reading “SFC ORF 2009開催 Twitter連動企画についてなど”

夏への扉:明日は今日よりずっといい日になる

1970年12月3日、ぼくも一緒に夏への扉を探し続けていた。

もし一度だけ、これまでのいつかの夏へ帰れる扉があったら。僕だったら、やっぱり大学生の頃、可愛いあの子とでかけた由比ケ浜あたりに戻りたい。そんな夏を、誰もが持っていると思います。でも、現実にはそんな夏への扉は開いていません。僕達はあの夏の思い出は胸にしまって、明日へと歩いていく。だから、どうせなら明日は今日よりいい日だと思っていたい。そんな気分の時に、ハインラインの「夏への扉」はどうでしょう。 Continue reading “夏への扉:明日は今日よりずっといい日になる”

インタラクション・デザイナーのジレンマ:デザインは減点法

QWERTYキーボード私たちが普段使っているキーボードの配列は、左上からのキーの並びにちなんでQWERTY配列と呼ばれています。この配列の起源は古く、タイプライターの時代までさかのぼります。

このQWERTY配列、よく考えてみると母音の位置などもばらばらで、とても覚えやすい/打ちやすいとはいえません。タイプライターがなぜこのような配列になっていたかというと、タイプライターの個々のキーは打つと動いて文字を刻印するため、あまり早くタイプするとキーどうしが干渉してしまうため、わざとタイピングが遅くなるような配列になっているのです。

打ちやすさを考慮したDVORAKといった配列も提案されていますが、普及率は事実上ゼロです。タイプライターの時代の技術的な要請から使われるようになったQWERTY配列が、なぜ今日まで使われ続けているのでしょうか。 Continue reading “インタラクション・デザイナーのジレンマ:デザインは減点法”

東のエデンとメディア・テクノロジー

東のエデンSFはその時代ごとの先端テクノロジーに刺激されるもので、この10年間についていえばマトリックスで始まったことからもわかるとおりメディア・テクノロジーが主な題材になってきました。

日本のアニメも例外ではなく、近年の話題作、電脳コイルやサマーウォーズ、そして今年の前半にフジテレビで放送され、攻殻機動隊S.A.Cシリーズの神山健治監督やキャラクターデザインの羽海野チカといった豪華なスタッフで話題になったこの東のエデンなどは、AR、オンライン・コミュニティ、ケータイなどがストーリーの鍵となっています。いずれも舞台は近未来で、想像を絶するようなテクノロジーでなく、今のネットやケータイの延長上の世界を描いていることが特徴です。

(以下、ネタバレ含む) Continue reading “東のエデンとメディア・テクノロジー”