Text 日本建築学会 空間生命化デザインWG

2009/6/16 | 児玉 哲彦 | [] [] [] []

春にワークショップを開催した日本建築学会 情報システム技術委員会 空間生命化デザインWGの、今年度の活動が始まりました。

宇宙エレベーターのアニリール・セルカン先生、竹中工務店の石川さん、パナソニックの山本さんというとても強力な新規メンバーを新たに加え、今後二年間活動していきます。

建築の計画、構造、環境といった諸側面に対して、生命のアナロジーとして取り入れ、イノベーションの実現を目指すという、ある種大それた取り組みです。参加している研究者および事業者は、それぞれのアプローチで技術が実現する未来の環境作りに取り組んでいます。

建築の側から技術にアプローチする良さは、技術が自己目的化せず、社会の現実的なニーズや必要性を常に忘れないことです。今はまだニッチなコミュニティですが、未来の環境を志す人達の一つのハブになってきています。


生命化の要素の一つとして、建築に流れる時間を挙げることができます。

自然環境や、風土に応じた伝統建築の中で暮らした頃には、人間と空間との間に結ばれていた関係があります。建築の作り手の専門性が増した近現代の空間は、そこに住まう・暮らす人間、および周辺の環境と、必ずしも適切な関係を取り結んでいません。

建築の、計画から建設および利用の時間軸の中のダイナミズムを意識することで、静的な彫刻としての建築ではなく、人間および環境とのインタラクティブな関係を持った建築が実現できないか。

生命化とは、このようなことではないかと、個人的には理解しています。(参加者はそれぞれの理解を持っていると思いますが。)

名前に負けないような、いい成果が今後二年間で生み出せていけるとよいのですが。

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