僕の使っているAspire One(AOA-150 Bk1、Atom 270、メモリ1GHz)のようなネットブックは、Windows XPを搭載しています。その大きな理由は、Vistaが重過ぎることです。パフォーマンスの最適化が行われ、ネットブックにも適していると言われる次期バージョンのWindows 7のベータ版が公開されているので、さっそくインストールしてみました。
インストールはスムーズに済み、Wi-Fiをはじめほとんどのハードウェアも動作しています。以下にインストールの詳細を記します
ドライブの準備
まず、インストール先のドライブを用意します。起動可能な外部ドライブがなかったので、C:ドライブのデータを保ったまま、EASEUS Partition Managerを用いて30GBの新しいパーティションを作成しました。
インストール後、多少のアプリケーションをインストールして10GB程度の容量を使用しています。
インストール
次に、Microsoftのダウンロードサイトからベータ版のディスクイメージをダウンロードします。2GB強あります。
ダウンロードしたISOディスクイメージは、daemon toolsを用いて仮想ドライブとして展開しました。
展開した仮想ドライブの内容を、先ほど作成したパーティションにコピーします。コピーしたsetup.exeを起動して、インストールを開始します。複数回の再起動を繰り返して、30分程度かかり、無事完了しました。
Wi-Fi等のソフトウェアのインストール
インストールが完了して起動したところ、Wi-Fiアダプタが利用できませんでした。そこでヨーロッパのAcerのサイトから、AtherosのWi-Fiアダプタのドライバをダウンロードしてインストールし、再起動したところ、利用可能になりました。(モデルが110か150かに応じて、適切なページからダウンロードを行う必要があります。)再起動を行うと、Wi-Fiがうまく機能しない場合があります。
次に、WillcomのHoneybeeをUSBモデムとしてセットアップしようとしたところ、うまく設定ができませんでした。
また初期状態では適切なウィルス対策がなされていないので、フリーで利用できるAVGをインストールしました。
ファーストインプレッション
Wi-Fiアダプタの不具合を除けば、大きなトラブルはなく、普通に利用できています。
動作はスムーズですが、XPと比べればやや落ちるため、長期的に利用するとしたら気になるかもしれません。
ユーザエクスペリエンスはXPと比べて劇的な改善がなされていると言えませんが、確実に洗練されています。特にタスクバーを用いたアプリケーションとウィンドウの管理は、画面の限られたネットブックにおいては効果的です。
全般的に、Windows 7はネットブックで十分実用的だと感じます。
参考リンク:
garyshort.org:How to Install Windows 7 Beta on an Acer Aspire One Netbook
aspireoneuser.com:Windows 7 Beta and the Acer Aspire One 3G – It works, sorta
CNET Japan:「Windows 7」ベータ版、ネットブックで快適に動作