Projects MapTop

2007/12/7 | 児玉 哲彦 | [] []

MapTop

SFC Open Research Forum 2005の来場者に対する会場誘導のためのモバイルガイド。各ブースへの来場者の興味別の訪問数を可視化する。全体地図と、風景と重ね合わせた3Dビューとの、自然な切り替えインタフェースを特徴とする。

実施期間:2005/夏〜11月

PC Watch 森山和道「ヒトと機械の境界面」 「SFC Open Research Forum 2005」レポート


スタッフ

統括:脇田 玲

企画・フロントエンド実装:児玉 哲彦

データベース構築・RFIDインフラ構築:SFC Auto-IDラボラトリ(羽田 久一、他)

センサー・3Dライブラリ:SFC 徳田研究室(岩井 将行、他)

無線LAN構築・位置情報計測・事前登録ウェブサイト制作:SFC 村井研究室(重近 範行、他)

進行管理・プライバシーガイドライン策定:SFC 国領研究室(梅嶋 正樹、小川 美香子)

コンシェルジュ機能実装:森本 泰介


ビデオ

解説


背景とコンセプト

MapTopのコンセプト
Open Research Forumは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の研究成果発表会である。2005年度は、六本木ヒルズ森タワー40F アカデミーヒルズにて開催された。森タワーの一フロアに、100を優に超える数の研究展示がひしめき合い、二日間の開催期間の中でその全体を把握することは困難である。必然的に展示案内も、ブース自身による説明文の情報しかない。

MapTopの利用の様子ORF 2005の特徴として、1)来場者は基本的に事前登録を行い、興味関心のキーワードや属性情報を入力すること、2)RFIDタグによる入場証を配布し、ブースに設置されたリーダーをタッチすることで来訪を記録し、後で研究情報の配信等を受けられる、という二点が挙げられる。これらの情報を用い、ある来場者が、他の来場者の中で自分と関心の似た人が、どのブースを良く訪れているか、という情報を可視化することで、動的に展示案内を作るシステムを目指した。

地図としてのMapTop

地図表示MapTopの初期画面は、左図のような平面の地図である。小型PCVAIO type U上に、Javaによって実装されている。PostgreSQLデータベースにPostGIS拡張機能を用い、GIS内に会場を表現した。無線LAN基地局の電波強度を用いた現在地表示と、電子コンパスによるヘッドアップを実現している。

他者の行動履歴の可視化

行動履歴のチャンネル切り替え来場者は、配布されたRFID入場証を、興味のあるブースでタッチする。すると、MapTop内で、メディア、政策、看護、融合、の4つのチャネルに、来場者の興味に応じた重みが追加される。来場者が多くタッチを行うと、MapTopの画面内でチャンネル別に色のついた玉が大きくなることで、特定の関心の来場者からの人気がわかる。

来場者の関心の重みは以下のように決定した。来場者は、事前登録時に50のキーワードの中から自分の関心のある物を選んだ。キーワードをどのチャンネルに対応するかを分類し、各チャンネルに対応するキーワードの選択数に応じて重みを決める。

ナビゲーションにおける地理中心的座標系と自己中心的座標系

サイドビュー⇔全体地図の切り替え展示会場は、4500m2という広い空間である。このようなスケールの空間の中を探索するために、人間は上述のような地図表現を用いて会場全体を客観的に把握する視点(地理中心的)と、自分の現在地から見渡せる周囲を主観的に把握する視点(自己中心的)との二種類の座標系で、空間を把握することができる(参考:東京大学空間情報科学センター 有川正俊准教授)。

MapTopでは、端末を水平にすると、平面地図を表示する。地図によって大まかな行き先を決め、その付近まで移動してから、周囲のより詳細な情報がほしいと思ったら、端末の画面を周囲の風景に重ね合わせると、連続的に自分中心の3Dビュー(Augmented Realityビュー)に移行する。3Dビューにおいては、端末の向きを変えると表示している内容も追随する。

このように、MapTopを用いることで、全体の客観的な空間把握と自分の周囲の主観的なそれとを、直感的な操作で行き来して、展示会場を探索することができる。

No TweetBacks yet. (Be the first to Tweet this post)


コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

comment feed


Trackback URL

Additional comments powered by BackType