Silicon Valley Day 1:到着

5/19〜31の13日間、シリコンバレーを訪問しています。自分でも意外なことに初めてです。なにか今までは、まだ準備ができてないような、そのまま行ったら飲み込まれてしまいそうな気がして。博士号の取得を機に、来ることにしました。幸い、前から関心のある研究機関や企業、また今面白そうなベンチャーにいろいろとアポが取れ、お邪魔してきます。毎日が濃密になりそうなので、今回は(なるべく)即日更新の方向で行きます。

出発

成田の出発ラウンジって時間潰すところが何もないですよね。早く入り過ぎてしまって暇でした。

前日まで仕事や準備に追われて、やや寝不足気味の出発でした。そういう時に限って映画二本観て本一冊読んでしまったので、結局機内では一睡もできないままサンフランシスコへ。プレミアムエコノミーしか取れなかったので、フライトそのものは快適でした。

読んでいたのは、IDEOのCEOティム・ブラウンの「デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方」です。IDEOが中心になって作り上げてきたデザイン思考は、ややもすると魔法の方法論のように思われがちですが、本書を読むとそこには形式的な方法論などなく、むしろ組織や事業が持つ、人と人との関わり方の文化の集積なのだということがわかります。

多分それはシリコンバレーの風土とも密接に結びついているのでしょう。今回の訪問の一番大きな目的は、それを肌で感じることです。Appleがなければ今のIDEOはなかったと言われるように、そのデザインの方法論は地域の文化に根ざしているので、日本を含め海外オフィスが上手くいっていなかったりするのでしょう。

到着

機内からBay areaの風景が見えたときには、さすがに感慨で胸が一杯になりました。ITとインタラクションを一心にやってきた身としては、聖地巡礼のような気分です。

ただ、期待していたようなカラっとした天候ではなく、小雨が降っていて気温も10度台と低めでした。「平均的に気温が高い」のでなく、「平均的に過ごしやすい」(年中平均気温が10度台後半〜20度過ぎで季節のによる変動が少ない)のだと実感しています。

それでも、街を歩いていると、Google Tシャツから出ている腕に物凄いタトゥーの入ったお兄ちゃんが歩いていたり、ホテルのジャグジーで現地人らしい人達が「Toshiba-san」みたいなフレーズを口にしていたり、街のあちこちに環境やITのイベントのポスターが貼られていたりするのを見て、ああここはシリコンバレーなんだと実感しています。初めて来たのに、なぜか繋がりを感じてしまう、それが僕のシリコンバレーの第一印象です。

今回初めて海外で車を運転しています。FordのFocusという小型車を借りました。Fordなんて初めて転がします。当然左ハンドル&右側車線も初めてなので、なかなか車体位置の感覚がつかめなくて苦労しています。(というかFocus直進性が悪いように思うんだけど、偏見かなあ。)最初に空港からホテルまでドライブした時には、道路標識なども一部ちゃんと分かっておらず、違反まがい(というかそのもの?)もしてしまうは、クラクションは鳴らされるは、久しぶりに若葉マークの気分でした。

ホテルに着いた頃、あるいは後に述べるTargetやなんかに行く頃には、だいぶ慣れてきましたけどね。道は東京なんかと比べたら断然快適です。夜にレストランに歩いて行ったところ、車はビュンビュン飛ばすし、信号は全て押しボタン式、しかも渡っている最中にすぐに赤になってしまうなど、本当に歩行者には優しくないアメリカらしいまちづくりです。

ホテル

ホテルは、StanfordのキャンパスやCupertinoにほど近いSunnyvaleのWild Palms Hotelという安宿に泊まっています。ここが、hotels.comの検索で最低価格に近かったにも関わらず評価がそこそこ良かったので選んでみたところ、接客もフレンドリーで部屋もきれいだし、今回の訪問先にはどこもアクセスがいいので満足しています。まあ歯磨き粉もくれないとか、アメニティーは全然ですけど、そこまで求めてないので。

ホテル室内の様子

Target

歯磨き粉はないと困るし、スリッパもなかったので、フロントで聞いたところ近くにTargetがあることを教えてもらい行ってきました。

Targetは、イトーヨーカ堂の建物をワンフロアに展開して、小ギレイにしたような雰囲気のスーパーです。ヨーカ堂風に夜にも関わらず家族連れが多いのが印象的でした。また品物の点数には圧倒されます。

市場っていうのは、どこの街でも最も個性が出る場所ですよね。パリのMarcheや、ソウルの南大門、築地とか。スーパーマーケットっていうのは良くも悪くもアメリカ人らしいマーケットの形だなと思います。

デジタル機器のコーナーではSony Readerが大きく展示してありました。Apple製品も売っていましたが、iPadはまだのようです。

食事

夕食はさすがに疲れていたので、ホテルの近くのファミレス風のレストランで簡単に済ませました。チキンと野菜のラビオリを頼んでみました。少なくとも日本のファミレスと比べたらまともな食い物で美味しかったですよ。

ラビオリ

初日まとめ

今日はまだ着いただけなのですが、それでもいろいろと刺激的でした。とにかくここの人達はフレンドリー。気さくにお互いに声をかけ合って、ジョークがとても喜ばれます。かといって一歩外へ出れば歩くのも大変だし、ヒリヒリした緊張感がある。あと昼と夜で雰囲気がだいぶ違うところなども含めて、今まで行った中ではやっぱりアムステルダムが一番近かったですね。

明日以降も、どんな出来事が待ち受けているか、楽しみになってきました!

3 thoughts on “Silicon Valley Day 1:到着”

  1. 久しぶりのアメリカの空気に興奮しています。
    今も昔も変わってなさそう・・・。
    とはいえシリコンバレーは、一部めちゃくちゃ進化した街ではあるのでしょうけど。
    シリコンバレー付近のベンチャーキャピタルなんかが、
    個人的には気になります。

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