Text 2009年を振り返って2:Twitterの一年

2009/12/31 | 児玉 哲彦 | [] [] [] [] []

今年の日本のネットにおける最大の話題はTwitterでしょう。ユーザ数が一気に増え、有名人のユーザを通じて一般の認知も高まり、関連書籍が多数刊行されたりテレビのニュース番組などでも取り上げられるようになりました。僕自身、今年に入ってからその面白さにハマっています。

Twitterをめぐる冒険

僕が最初にTwitterアカウントを作ったのは2008年の春でした。が、多くのユーザと同じように始めてしばらくは面白さが分からず、しばらく放置していました。今年に入って、自分の時間が増え、フォロワーも徐々に身の回りの人以外に増やしていきました。また、それに合わせてつぶやく内容も日常的なことから仕事における問題意識などに切り替えていきました。また、イベント参加時にtsudaってみたりしました。

すると、今年後半になった頃から、急激にフォロワーが増え、同時にリプライやRTなどのフィードバックを多く得られるようになりました。ここで初めてTwitterの面白さがわかってきました。Twitterを使うと、映画「マルコヴィッチの穴」で主人公達がジョン・マルコヴィッチの頭の中に入ってそこから世界を眺めるように、他の人の視点で世界を見ることができる。しかも、マルコヴィッチ一人ではなく、フォローした人数分の興味深い人達が、自分のセンサーのように動き回って情報を提供してくれる。さらに、時々マルコヴィッチとつぶやきについての会話などにも発展する。それが進むと、思いつきのアイデアが一気に洗練されたり、偶発的にイベントが起こったりする。このようなセレンディピティーの発生装置としても機能する。

Twitterというサービスが長く使われるのか、それとも一過性のブームでそのうちmixiのように皆が疲れてしまうのかは、僕にはわかりません。ただ、今の時点では自分の脳を拡張する不可欠なツールとなっているし、Twitterのようなリアルタイムのソーシャルなストリームという概念は、今後ますます発展するでしょう。

SFC Open Research ForumにおけるTwitter活用

Twitterを普通に使うだけでなく、その情報プラットフォームを使ってどのようなことができるか、一つの試みとして、SFCの研究成果発表会Open Research Forum(ORF)でのTwitter活用を行いました。

背景の問題意識としては、それまでSFCで開催されていたORFを、より多くの人に研究に触れていただくため、2003年以降多くの予算を使って六本木ヒルズ(2006年は丸の内)で開催してきました。しかし、ORFの会期中は多くの来場者を得て盛り上がるのですが、事前のPRなどは必ずしも十分でない、またより大きな問題としてせっかく会期中に外部の企業などの方と密なインタラクションを取っても、その後の共同研究などにはなかなか結びついておらず、一回きりのお祭りで終わっていた観は否めません。

そこで、今回のORFでは、外部の方と継続的な関係を取り結ぶツールとして、Twitterに着目しました。事前にもORF2009および各ブースのハッシュタグ、また公式アカウントを通じて情報発信を行い、事前の関心の喚起を試みました。また、会期中にもブースのリアルタイムの情報提供や、会場での人のインタラクションの活性化にTwitterを活用しました。自分では特に、つぶやくテーブル「TwitTable」を開発して展示を行い、2日間で491の新たなフォローを作り出すことに成功しました。会期中に生み出された新たなフォローは、ORF後も継続的な関係を実現できると考えています。

このように、Twitterの一般的なタイムラインとは異なるインタフェースを作ることで、Twitterの新たな可能性を示せたのではないかと思っています。

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1件のコメント »

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